── 陸前高田といえば、
震災直後、自衛隊や警察の拠点になったり、
救援物資が集められた
「高田ドライビングスクール」という
自動車学校があるんです。
坂本 ええ。
── そこの田村滿社長って
あのあたりのリーダー的な存在のかたで、
もう、
いろんな人の話に出てくるんですが‥‥。
紙永 はい。
── そのかたのところで
「陸前高田の理想の姿」が描かれた絵を、
見たんです。
坂本 それは‥‥将来、こうして行きたい、という?
── そうです。
紙永 それって‥‥どんな絵でした?
── 陸前高田って
町の奥のほうまで津波が到達したために
かなり広範囲に
「何もない」低地が広がってますよね。
坂本 ええ。
── まず、そこを牧場にして、羊を飼いたいと。
坂本 牧場で羊、ですか。
── フランスの海沿いに
海水の塩分を含んだ草を食べて育つ
「アニョープレサレ」
という羊がいるらしいんです。
紙永 ええ。
── その「アニョープレサレ」って羊、
塩味の草を食べるおかげで
肉質が、とても柔らかくなるんですって。
つまり、津波で潮をかぶってしまったことを
逆手にとって
低地を羊の飼育に利用しようと。
坂本 へぇー‥‥。
── で、人間は津波の来ない高台に住む。
中庭を取り囲むように
ロータリー構造にした集合住宅を建てて、
みんなでカーシェアリングをし、
交差点も「ラウンドアバウト」にしたり‥‥。
紙永 陸前高田の人たちが
「こういう町をつくっていきたい」という絵に
なってるわけですか。
── そうなんです。
ひとつの「構想」ですから
そのとおりには、ならない可能性も‥‥。
紙永 その絵、地図にしたいなぁ。
── ‥‥ああ。
坂本 したいね。
── つまり、地図になるってことは‥‥。
坂本 現実になるってことですから。
── 本当にそうなったら、素敵です。
陸前高田のみなさんの理想がかなった姿を、
ゼンリンさんが地図にするって。
紙永はい。‥‥ぜったい地図にしたいです、私たちが。
(via clione)