H-Yamaguchi@Tumblr

“私たちは追い詰められた立場にいる方に対して、基本的にアドバイスを行ったり、不必要に励ましたりすることはしません。ただ相手の話をじっくり聴いて(傾聴)、その気持ちに共感し、そばに寄り添い続けることを心がけています。
 気持ちに寄り添うこと、それを私たちは「ビフレンディング(be‐friending)」と呼んでいます。
 ビフレンディングとは「be friend」より派生した言葉で、「友達になる」という意味を持っています。私たちは自分たち相談員のことをビフレンダーと呼び、また、相談者のことを、悩みの電話をかける人、としてコーラーと呼んでいます。(※以下、相談員をビフレンダー、相談者をコーラーと表します。また、コーラーに対する敬称は省略します。)
 一般的に「相談員」といえば、悩みを抱えている人に対して、自分の方が上の立場であると意識し(あるいは無意識に)、悩みを訴えてくる相手に対し、「自分の力で何とかできるのではないか」という気持ちを抱いてしまいがちです。コーラーが自分に悩みを打ち明けたことで、自分の中には相手にはない解決方法があると錯覚し、その方法が、相手にとって選択しうるものであるのかということを意識の外に置いてしまいかねません。
 しかし、実際は、人は誰も「自分自身の中にあるものとしか向き合えない」のです。これは、言い換えると、「解決策は、常にその人自身の中にある」ということです。相談活動においては、この可能性を信じて、コーラーが話そうとしている事柄のみにとらわれることなく、その奥にある思いを汲みとりながら、粘り強く耳を傾け続けることが、とても大切です。”